O.C.S.D. チャリティーアート展 インタビュー「ゆはらやすひと」

－チャリティーアート展の作品ついて－

-チャリティーアート展に参加してくださった理由を教えてください。

ゆはらやすひと：大勢の方と一緒に展示できることは、学びがあるかなと思って参加させていただきました。

-今年のテーマである「TASTE・LUXURY・HUMOR」をどのようにして作品で表現しようと思いましたか？

ゆはらやすひと：HUMORという部分は、僕自身いつも作品に取り入れたい要素だなと思っていたので、そこはいつも通りのイメージで作品づくりが出来たかなと思います。

-今回の作品のポイントはどんなところですか？

 コンセプトなどがあれば教えてください。

ゆはらやすひと：今回のチャリティーアート展はバーニーズさんで展示されるので、”バーニーズにあらわれたブタ”というイメージで、ストーリーを描きながら作ることができました。

いつも生き物の表情は特に気合いを入れて考えているのですが、今回は、ちょっと場違いなところに来てしまったブタというイメージで表情にもこだわっています。

「しまった！」と言っているような感じです(笑)

-今回の作品ではなぜブタをモチーフにされたのですか？

ゆはらやすひと：今回のテーマはしっかり取り入れようとおもっていたのですが、リンクするけどちょっとズラしがあるというか。ミスマッチするようなイメージで出来たらいいなと思ってこのモチーフにしました。

普段ブタをモチーフに作品を作ることもあるのですが、今回は、煌びやかな雰囲気のあるバーニーズさんに飾るイメージがあってこその作品になったのではないかなと思います。

-制作期間はどのくらいでしたか？

ゆはらやすひと：制作自体は1週間くらいですかね。

アイディアを出すときは、ドローイングとかを何枚か重ねていくので、割と時間がかかるかもしれないですね。

-今年のチャリティーアート展では、どんなところが楽しみですか？

ゆはらやすひと：20名の色々なジャンルのアーティストがいる中で、僕の作品がどう見えるのかは気になりますね！

-アートに興味を持ち始めたのはいつ頃でしょうか？

ゆはらやすひと：最初に興味を持ったのは、高校生ぐらいのときに学校の上履きをいたずらがきしたことがきっかけです。その時に友達にすごく褒められたんです。それまでは美術に興味がなかったんですけど、そこから美術をやってみようかなと考え始めました。

高校生のときにインテリア雑誌が流行っていて、”おしゃれな部屋 特集”みたいなものが結構あったんです。それを見てDIYはやっていたので、手先は器用な方だったのではないかなと思います。

-これまでのキャリアの中で、印象に残っていることはありますか？

ゆはらやすひと：大学出てからも作品を発表する機会が中々できなくて、はじめての個展は印象に残っています。今に繋がっているなと実感しています。

-作品の制作にあたって、大切にしていることはありますか？

ゆはらやすひと：楽しんで見ていただける作品にしようというのを心がけています。

暗い作品にならないように気を付けています。

-どのようにアイディアを思い描き、完成に至るのでしょうか？

ゆはらやすひと：日常の風景とかはいつも気にしていると思います。

例えば、今年の夏は暑くて入道雲がすごかったのですが、その景色が印象に残っていて、そういった景色からアイディアが浮かんだりします。

-陶芸を始めたきっかけ、陶芸の魅力を教えてください。

ゆはらやすひと：大学の工芸科では、金属や染色など、色々な素材に触れる機会があったのですが、素材を学んでいくうちに陶芸が自分に一番馴染んだなと思ったので、陶芸を学び始めました。

－ご自身の学生時代について－

-どのような学生でしたか？

ゆはらやすひと：部活も勉強も真面目にやってはいなかったと思います(笑)

だからこそ、高校を卒業するときにまずいなと思って、友達に褒められた美術の方向に進もうと思いました。

-学生時代、こうしておけばよかったなと思うことはありますか？

ゆはらやすひと：中高時代、熱中できるものがあれば良かったなと思います。

-絵を描く道に進もうとしている学生のみなさんにアドバイスや伝えたいことはありますか？

ゆはらやすひと：やりたい！と思ったことはすぐにでも始めたほうがいいかなと思います。

今は調べればやり方とかもでてくるので、まず何かを作ってみて、例えば、コンペとかに応募してみたりしてもいいんじゃないかなと思います。

-これからの活動でやりたいことなどはありますか？

ゆはらやすひと：大きい作品をあまり作ったことがないので、100〜200号くらい大きな作品を描いてみたいです！

PROFILE

ゆはらやすひと

1987年千葉県に生まれる。
東京藝術大学美術学部工芸科陶芸専攻卒業後、同大学院美術教育専攻修了。現在は東京を中心に展示を行う。

自身の記憶の中にある風景や経験をもとにストーリー性を持った生き物を想像し、絵画や陶器による立体の制作を行っている。

今回は展示会場がバーニーズ　ニューヨーク銀座本店ということで、そこに現れた場違いなブタのストーリーを想像しながら制作を行った。

Instagram：https://www.instagram.com/dango.2000/